クラミジアに感染しているとHIVの感染率が上がる

クラミジアについて説明している医師
性感染症の中でも罹患率の高いものの1つにクラミジアがあります。クラミジアの大きな特徴として女性に顕著なことがあり、厄介な点の1つに男女共に症状が乏しい点を上げることができます。
特に女性の場合には不妊症の大きな原因になることが多く、異常を感じた場合にはできるだけ早く治療を行う必要があります。
クラミジアは高い感染力があり、患者数が多いことでも知られています。原因はクラミジア・トラコマティスという細菌に感染することであり、性交渉が主な感染経路になります。

一方、感染率は高いもののクラミジア自体は非常に弱く、通常の生活では感染することは無いため、対処をするには正しい知識を持つことが大切になります。
クラミジアはHIVと重複感染しやすい性感染症の1つであり、十分に注意をする必要があります。重複感染とはいくつかの感染症に同時に感染した状態を指し、感染経路が似ていることが大きな原因です。
HIVはクラミジアとは異なり致死率が高く、仮に検査で陽性と判断された場合には、医療機関における早期の治療が必要になります。
HIVに関してもクラミジア同様、正しい知識を持つことが大切になりますが、混同されるものとしてエイズがあります。
まず、HIVとはヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)の略語で、免疫を司るTリンパ球やマクロファージなどに感染するウイルスを指し、HIV1型と2型の2種類があります。
エイズはHIVが感染することで引き起こされる病気自体を指します。感染をすることで細胞の中にHIVが増殖することになり、免疫を司る細胞が徐々に破壊されていくことで、普段は感染しない病原体にも感染がしやすくなります。
現在、代表的な疾患としては23の症状が定められており、これらの症状が確認された時点でエイズとして診断されます。
HIVの感染経路には大きく性的感染、血液感染、母子感染の3つがあり、中でも性的感染は最も多い原因になっています。
主に女性の場合には膣粘膜から、男性の場合には鬼頭部分の細かな傷から、精液、膣分泌液に含まれるHIVが侵入することで感染します。
HIVの場合、性的感染の他に問題となったものとして血液感染があります。血液感染は出血が伴うケースでHIVが侵入することになり、輸血、注射器・注射針の共用による麻薬の回し打ちや医療現場における針刺し事故などが原因になります。
ただしこれらに関しては、現在、各医療機関も含めて厳格な対応が行われており、感染リスクは非常に低くなっています。

HIVの治療にかかる費用と治療までの過程とは

HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く分泌されます。正しく対処をするには特徴を把握しておくことが重要になりますが、まず、唾液や涙、尿などからは感染することはありません。
感染は粘膜と出血を伴う傷口からであり、例えば、傷が無ければ感染はしないことを理解しておく必要があります。
感染率に関しては、目安としては避妊具を使用しなかった場合には0.1~1%程度とされており、輸血が90%と最も高い数字となります。
ただし、クラミジアなどの性感染症に罹っている場合には感染率は数倍上がることが確認されており、大きな理由に粘膜に炎症を起こしていることがあります。
HIVでは、通常、急性期にあたる2~6週間に50%~90%の人に何らかの症状が現れると言われています。しかし、この期間中はHIV感染の特異的な症状ではないため、より確実に確認をするにはHIV検査を受ける必要があります。
検査は、保険所であれば無料・匿名で受けることができ、有料になるものの医療機関でも受けることができます。

HIVは治療費が高額になるため、現在、医療費の助成制度や所得を保証する制度を利用することが可能になっています。治療には抗HIV薬が用いられますが、仮に健康保険が適用されなければ毎月15~20万円程度の費用がかかるとされています。
3割負担であったとしても、初診料で10,000~20,000円、投薬前の2回目以降においても約6,000~7,000円の費用負担が必要になり、患者にとっては大きな負担になります。
また、抗HIV薬の使用に関しても、健康保険を適用しても毎月6~7万円程度がかかるとも言われています。
助成を受けられる福祉制度としては、まず、身体障害者手帳があり、免疫機能障害として認定を受けることができます。
他に、自立支援医療、重度心身障害者医療費助成、高額医療費制度、特定疾病療養受給者証があり、生活のための費用を支援する制度として、傷病手当金や生活保護、障害年金なども利用することができます。