失明の危険もあるクラミジア結膜炎には気を付けよう!

失明の危険
性行為やそれに準ずる行為などで症状が認められている性感染症、その中でも注意が必要になってくるのがクラミジアです。クラミジアは発症していたとしても気が付きにくく、自覚症状がほとんどないのが特徴です。そのため、知らず知らずのうちに家族や恋人にもうつっていたなんて事例も少なくありません。

クラミジアの症状は、基本的に膣内や喉、目など粘膜同士が接触することによって感染が起こります。一般的な性行為はもちろんですが、その前段階でも感染が認められるのはこのためです。
そして、とりわけ注意が必要なのが粘膜に触れた手で目やその周りを触ることで発症するクラミジア結膜炎です。症状としては、一般的な結膜炎と同じで目のかゆみや黄色い目やに、粘膜部分にできるブツブツなどが挙げられます。
眼科での早急な治療が必要ですが、その際、クラミジアではないと誤診されてしまうと症状がなかなか収まらなかったり、他の部位にも感染が広がったりすることもあるため注意が必要です。
これが成人の場合のクラミジア結膜炎ですが、中には子供、新生児にも症状が認められるケースがあります。新生児がどうして性病を発症するのでしょうか。主な原因は母親からのクラミジア感染です。出産時、母親の産道を通る際に目や喉など粘膜部分に接触をおこし、それが母子感染という形で新生児にも影響を及ぼしてしまうわけです。
本来であれば出産の前、妊娠中の段階で性感染症に感染していないか母体のチェックがなされていくわけですが、何かの理由でその確認が出来なかった場合には新生児への感染のリスクは高まります。新生児は成人に比べて体が弱い分、感染に対しても注意が必要です。

本来なら感染しないに越したことはありませんが、成人の場合、こうした母子感染や家族、恋人にまで感染が広がってしまうことを考えると早め早めに対処していくことが大切になってきます。医療機関で検査を受けて、必要に応じて治療を進めていくこと、自分では治すことが出来ない感染症だからこそ、早めの行動がカギとなります。

新生児が感染すると中耳炎や肺炎を引き起こす

先にも挙げたように、クラミジアは新生児へも感染していきます。クラミジア結膜炎などの眼病に感染した場合、症状としては成人の場合と似ていますが、状態が悪化すると失明のリスクも高まるため注意が必要です。
というのも、クラミジアはトラコーマという結膜の炎症を引き起こす原因となります。本来、衛生環境の整っていない発展途上国に多いこの眼病、日本のように衛生環境の整った場所では封入体結膜炎と呼ばれ、トラコーマとは区別されています。

とはいえ、新生児への感染によって症状が悪化すれば失明の恐れもある封入体結膜炎には、発展途上国でなくとも注意しておくに越したことはありません。
出産時の影響で封入体結膜炎になった場合、新生児であれば目やにの症状が顕著にあらわれます。
これは先に挙げたように成人の症状と大差ないのですが、新生児の場合、体の器官が大人程しっかりしていないため、すぐに他の器官へ影響が飛び火していきます。

例えば、目や耳をつなぐ管から感染が広がり中耳炎や肺炎を引き起こすといったケースです。特に肺炎は封入体結膜炎を発症した新生児の3割から5割が発症するという数字が残っているため、注意が必要になってきます。
最初は目やにだけだったのに、徐々に機嫌が悪くなり呼吸にも影響が出てきた、そうなって初めて事態に気が付くこともあります。
結膜炎の症状が現れた時にはすぐに医療機関を受診する事、そしてそれでも症状がなかなか収まらないという場合にはクラミジアの可能性もあるということだけは押さえておきましょう。
重篤な症状につなげないためにも、早め早めの対処が大切になってきます。特に、成人よりも体の弱いとされる新生児です。ちょっとした異変も見逃さないように、日ごろから心がけておくことが大切になってきます。